(東京メトロ公式ページより,リンク先PDF約420KB)
筆者はこれを受けて,取り急ぎ田園都市線の「時差Bizライナー」に関して簡単に考察してみることにする。東西線に関してはいまのところ完全に他力本願である。
図-1 赤:2017年4月改正での増発,青:「時差Bizライナー」関連の増発 |
図2:時差Biz関連の増発全体図(仮) |
田園都市線では本年4月のダイヤ改正で,図で言うところの赤い箇所で増発が行われた。特に,5時台から6時台前半には急行が2本増発されている。一方で,今回話題となっている時差Bizライナーは,渋谷駅到着が6時43分と,時差Bizの目指す方向性と合致しているように見受けられる。
今回は,今年4月に行われた増発と,今回設定された時差Bizライナー関連の増発との間で,共通点と相違点を簡単にまとめてみたいと思う。
2017年4月改正(図赤色) | 2017年7月「時差Bizライナー」(図青色) | |
車両の増備の必要性 | ・増発の対象時間帯がラッシュのピーク時間帯より前で完結しており,不要と思われる | ・ピーク時間帯の減便を伴わないため,何かしらの車両増備が必要と思われる |
東京メトロ・東武鉄道との調整 | ・増発・対象車両ともに東急線内で完結しており,詳細な調整は不要と思われる | ・時差Bizライナーは押上まで運転するため,東京メトロとの調整が必要と思われる ・時差Bizライナーの直前・直後に東武線直通電車があり,影響が出ないよう検討が必要と思われる ・変更前の半蔵門始発が営団車両の担当であり,何らかの調整が必要と思われる ・変更後の半蔵門止まりを回送する必要があり,何らかの調整が必要と思われる |
速達性 | ・長津田→渋谷で29~33分。 | ・先行する大井町線の急行に追いつかないよう調整して走ると思われる。長津田→渋谷で29分。 |
時間帯 | ・渋谷駅到着5時34分,6時09分 | ・渋谷駅到着6時43分 |
端的に言えば,4月の増発は定期列車としての性質を持つ一方で,時差Biz関連の増発は定期列車化しようとすると多くの調整事項があるように見受けられる。換言すれば,時差Bizライナー関連の増発は「短期間のキャンペーンだからこそ」出来ると考えられる。
以下筆者の妄想。早朝の時間帯に速達性を限界まで高め,いまの京王線のようにピーク時とそれ以外との間で極端な時間差をつけるとどうなるか検討すると,(細かい停車駅はさておき)以下の図のような形に帰着するのではないか,と考えている。
図-3:早朝に速達便を設定し,ピーク時は各駅停車だけにした場合の想定図(筆者の妄想) |
以上筆者の妄想終わり。
筆者の個人的な意見だが,現段階での時差Bizライナー最大の成果は,発表前日まで鉄道㋔㋟㋗から見向きもされていなかった時差Bizが,ようやく注目を集めたことではないか,と考えている。
今回は突然の発表を受けて
以下,筆者の雑感。あくまで筆者の利用している路線に関しての話なのだが,6月26日(月)頃から,朝6時台後半の列車の混雑が増してきたように感じている。増した分のお客は品川駅で大量に降りているように見受けられるが,同駅付近の比較的大きな企業の使用者側により,何か意思決定でもあったのだろうか。
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